夜中のひと匙

難病と双極性障害Ⅰ型のアラサー。死にかけてICUに収容されるも、しぶとく生き残る。30代で母を亡くし独りになる。拍手を暫定復活しました。お返事できるとは限りません、ご了承ください。

泣きながら本音と本音でぶつかりあうのは仲間だから

わたしがこの世で相当キモいと思ってるものの1つがタイトルです。

でもこのスキルが看護学校には必要なんですよね。

泣きながら相手に本音でぶつかる。それはトランス状態にも似て、ある種の快感を得られる。

「あのね、ミカリンのそういうとこ、……ごめん、だめだと思う!」

「ひっく……、でも、でも、あたしもぉ、分かってるけどぉ、でもぉ……っく」

「うん、みんな、ミカリンのこと仲間だと思ってるから、だから言ってるから!ミカリンなら、もっとちゃんとできるって、うちら思ってるんだよ?じゃなきゃ言わないから」

「っく……あたし……、なんか、中学の時、すごい親しい子に、裏で悪口言われててぇ、それが、ずっとトラウマみたいな……だから、壁、作っちゃうとこあってぇ」

「うんうん」

「……でも、ここのみんなは、そういうことしないって、ほんと分かってるけど、なんか、癖?直せなくてぇ……」

「直せるよ!今からやってこ?うちらと頑張ろ?」

「めっちゃごめんね……」

「全然だから!ミカリンのこと大事だから!」

「うぇーん」

みたいなやつですね。

無表情で眺めてました。

本気でやってんのかなあと。

あと「みんな」にわたしは入ってないし。

他人と他人には距離が必要だと思うんですよ。

勝手に踏み込んでぶちまけてえぐっていいのは、結構浅い部分までだと思う。

こういう『お互い指摘しあって高め合おう』が気持ち悪くて馴染めなかった。誰もが持つ外面部分の、他人を優しく気遣う顔で接しあえば、揉め事も傷つけ合うことも無いと思う。

(文中の会話はフィクションです)