入院中、見舞に来た母親のコートの匂いが好きだった
下町でたまたま王子様と知り合うんだけど、きゃー王子様よーかっこいいーってならずに「めんどくさいのと知り合ってしまった」ってうんざりする情報屋の女の子が旅に出るのをついていくストーキング王子様なファンタジーが脳内に流れるそんな夜。
懐かしいなあ、わたしが中学生くらいのころ、こういう小説いっぱいあったよ。あのころファンタジーで溢れてた。楽しかったなあ。
わたしがノートに小説書いて、友達がカラーイラスト描いて挿し絵と表紙にして本にしてた。夢は絶対叶うって思ってたし、友情は一生続くって思ってた。幸せだったなあ、あのころ。
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頭痛はかなり収まりました。
今日は寝てるか、母が解き終わったクロスワードを応募するのを手伝ってました。解答を応募葉書に書きながらぐったりしてきて、「だめだわたし…」と思う自分を励ましながら住所とか書いてた。
精神的な元気が全然でてこなくて、やる気もないし、散歩にも行けてません。以前はこみあげてくるわくわく感、やる気、充実感があったけど、入院前からまったくない。
日中からベッドに横になって、ぼんやりしてる状態に何の疑問も抱かない。「枕にフリース巻いたから気持ちいいなあ」くらいしか考えてなくて、なんだろうなあ、脳細胞が全然動いてない。
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拍手ぱちぱちありがとうございます。
母親から良い匂いがします。ベビーパウダーみたいな、洗濯物みたいな、甘いけど柔らかい匂いです。だから母親の着てるコートとか寝てる布団も良い匂いがしてて、なんかたまに走っていってクンクンかいでしまいます。遺伝子が良い匂いだと判別しているのでしょうかね、他人には特にどうでもいい匂いなのかもしれません。