夜中のひと匙

難病と双極性障害Ⅰ型のアラサー。死にかけてICUに収容されるも、しぶとく生き残る。30代で母を亡くし独りになる。拍手を暫定復活しました。お返事できるとは限りません、ご了承ください。

線香一発、モブの人生

ぼんやりとカップ麺を食べて生き延びる日々。

昨夜、部屋の電気を消して布団に潜り、しばらくすると、かすかな女の悲鳴が聞こえました。

わたしは極度の怖がりのため、寝るときは枕元でラジオの音を流し、布団にも頭から潜らなければ眠れません。

「ああ、ああー」

女の声は断続的に上がります。

(隣人がテレビでも見てんのかね)

顔をひきつらせながら毛布をかぶっていても、続くや続く女の声。

(まじで怖い)

たまらなくなって布団をはねあげ、短い廊下を歩いて開けっ放しの母の部屋に入ると、叫んでいたのはなんと、母でした。

布団に横になり目を閉じたまま「ヤダアアア」などど唸っています。

「ちょっと!何してるの!お母さん!」

布団を叩きながら電気をつけると、母は恐ろしいことを口にしました。

「何かが…何かがいるんだもんんんんん」

母の霊感は信用できます。

線香をたきました。

カップ麺とコンビニドーナツで生き延びる日々。

もしRPGの世界に生まれていたら何の職業に就くかという話で、「お前は商人ぽい」と言われたことがあります。

一番無理なのは戦士ですね。前線にいるのが無理だと思います。前線に立つには気が強くないといけないと思うんですよ。気が荒いのではなくて、強くないといけない。

魔法使いは遠くから攻撃できるけど、わたしの性格からして呪文を覚えるなら回復魔法だと思うんですよね。

だからなれるなら僧侶を選ぶかなあ。近くの敵をぽこぽこ殴りながら回復魔法を唱えるくらいの立ち位置がいい。

でも商人もいい読みだと思うんですよねえ。多分、魔法使いになれるほど魔法の才能もなく、僧侶になれるほど修行もしてなくて、簡単な回復魔法だけ覚えて、背負ったでっかいリュックに商品詰めて、山道で山賊に囲まれてるのがわたしです。モブですね。まあモブにも人生はある。

コンビニドーナツ食べてからカロリー表示見たら、ほぼ500キロカロリーでめまいがする日々。

拍手ぱちぱちありがとうございます。

人間関係が終わるとき、先に切ったほうが勝ちな気がするのは、告白したほうがされた方より立場弱いのと似ている。