夜中のひと匙

難病と双極性障害Ⅰ型のアラサー。死にかけてICUに収容されるも、しぶとく生き残る。30代で母を亡くし独りになる。拍手を暫定復活しました。お返事できるとは限りません、ご了承ください。

顛末

入院が延期になったショックで、夜更けに失踪しかけました。

それまで色々必需品を買いに行ったりしていて、入院は入院で戸惑いもあるし怖いけど、今よりは楽になれるんだと言い聞かせて緊張していたのに、事務的に、ベッドの関係でーと。そんなこと言ってなかったのに…

具合が悪くなり、母親には無理解な言葉を投げつけられ、話しかけてもテレビ見てたりものを食べてたりして取り合ってもらえず、とどめにろくでもない人間だと吐き捨てられて、もう遠くに行くしかないと思いました。

誰も知らない土地に行く。

普段着に突っ掛けで、ケータイと財布だけ持って家を出ました。

でも夜更けにどこに行ったらいいかわかりません。危険な目には遭いたくないけど、ホテルに泊まれる服装ではないです。駅に行って、遠くの切符を買って、どこかに行けたら、そこの駅前にでもいようかと思いました。バッグも持たずに来て失敗しました。靴を履いてくれば良かった。薬も持ってない。それでももういいやと思いました。

でも甘えたなわたしは、誰かと話したかった。


(割愛しました)


でも徹底的に絶望したことのない人には、ぐちゃぐちゃな格好で夜更けの縁石に座って、飛んでるヘリコプターの明かりを見ながら、もうどこにも行けない想いで、誰かに電話をかける気持ちが分からないんだと思います。

わたしもわかりたくなかった。

 

結局、電話は父親につながりました。打ち合わせ中だったそうですが、席を外して出てくれました。

 

結局、肉親以外は頼っちゃいけないってことですかね。

友達っていうのは、楽しいランチとかを共有する相手であって、困った時に頼る相手ではない。相手の生活を侵してはいけない。

 

父親に説得されて家に帰りました。というか、わたしは入院延期になったショックや、色々なことを人に(鼻で笑う母親以外に)話したかっただけだったので、まともに父親と会話していたら落ち着きました。

 

 

拍手ぱちぱちいつもありがとうございます。