夜中のひと匙

難病と双極性障害Ⅰ型のアラサー。死にかけてICUに収容されるも、しぶとく生き残る。30代で母を亡くし独りになる。拍手を暫定復活しました。お返事できるとは限りません、ご了承ください。

恍惚とした平べったい無心

手帳にその日の体調や精神的な障害を日々記録していますが、前回の診察からやる気が失せて空白のページが続いていました。

それでもとりあえず外出記録だけでも付けようと書いていたら、いつしか隣の空白ページに赤ペンで大きく「もう疲れた」と、何度も重ねた太い文字で無心に書いていました。イメージ的にはわたしが不穏な死を遂げて発見されたら遺族がショックを受けそうな血文字的なやつです。「現実に疲れた」「この人生は失敗」「夢を見られない」「どこで間違ったのか」などと、白い紙に黙々と書きました。なんですかね、白紙に大きくのびのびとネガティブな言葉を書いていると、どんどん自分が退行して幼児に戻っていくような気持ちです。ふだんは「言ってはいけない」と思っているネガティブな言葉をどんどん書いて、泣くほど感情も動かない、誰に話したいわけでもない、ただ頭の中にある「もう疲れた」という文字をひたすら無表

情に実体化させていくと、どんどん感情が消えて、それなのに恍惚とした気持ちもあり、わたしは手帳を埋めて満足しました。