夜中のひと匙

難病と双極性障害Ⅰ型のアラサー。死にかけてICUに収容されるも、しぶとく生き残る。30代で母を亡くし独りになる。拍手を暫定復活しました。お返事できるとは限りません、ご了承ください。

拍手お返事

ぱちぱち&コメントまで頂きましてありがとうございます!

6/11の方。

>今回書かれていることについて〜昔読んだ本にこんな台詞が〜

「男女の恋愛というものが理解できない。人間が男と女に分かれているのは遺伝子を淘汰しシャッフルするためだ。」

〜十余年前のプリクラのスタンプにも「うちらに男なんて必要ねぇ☆」とか〜

コメントありがとうございます!

『遺伝子を淘汰しシャッフルするため』ですかΣ(゚Д゚)遺伝子を淘汰というのがアホすぎてよくわからなかったのですが、シャッフルするためというのは分かります。なるほどなぁ。

昔のプリクラ……同じく今のは知らないですが、ありましたねそういうの……!(;^ω^)強気なやつありましたね笑

一度くらいイマドキの宇宙人みたいに盛れるプリクラを撮ってみたいものです。

ブログアップを楽しみにして頂けてこちらもとても嬉しいです!もう少しペースを上げたいのですが、何だかんだで_(┐「ε:)_

>脚本ご愁傷様〜

データというものの儚さを感じました……!やはり紙だと!!

6/12の方。

>おはようございます〜

早速ですが単刀直入に〜以前お世話になった〜です

お久しぶりです。その節はありがとうございました^_^

コメントは↑で終わっているのですが、ご挨拶ということだったのか、何かのミスで途中送信されてしまったのでしょうか?

どちらにせよブログを読んで頂けてありがたいです(^^)/

その他の方もぱちぱちありがとうございました!

未完の蜜柑は酸っぱい葡萄

ブログをすんごい放置してました。

たまにぱちぱちして頂いてかたじけのうございます。

ついったーをポチポチっとしておりますが、現在ひたすら吐き気が酷くて、寝てるしかないというわけでむしろブログを書けるという、変な状態です。胃は気持ち悪いわ腹痛はするわ足は冷えるわで、文章がアホになってたらすみません。

そしてところどころ、ついったーでつぶやいたことの詳細みたいになると思いますが、重複をご容赦で。

ボディースプレーの話。

ボディファンタジーピュアのピュアパウダリーがずっと欲しくて、期間限定でケアベアのパッケージになってるやつですね、あれが可愛くて、でも千円近くするもんですから、ずっと諦めてたんですけど、先日なんかもういいわ買うわって思って買って、そしたらもう癒やされる香りで幸せです。ご存知の通り出かけないから主にパジャマに吹き付けて、寝てるとすごいリラックス。甘いけど粉っぽい柔軟剤みたいな香りで、白粉っぽさもある。昔はアナ○イのスイ○リームスとかつけてましたけど、そういう強さがなくて、すごく気に入りましたピュアパウダリー。2018上半期の大ヒット。ついでだからその他のヒットを書いておくと、ボールペンのシグノの茶色。わたしは主にイラストに使ってますけど、黒より優しくていいですね。あ

とはダイソーに売ってたレトルトのグリーンカレー。Hachiというメーカーのもの。すごく美味しかったです。

某人からお仕事を紹介されまして、結論から言うとお断りしたんですが、なんというかですね、5W1Hがしっかりしない話は本当に疲れますね。

無職が偉そうにと思われるでしょうけど、わたしはですね、『社名、おおまかな住所と最寄り駅、仕事内容、勤務時間、時給』というのは最初に提示して話を持ちかけるのが普通じゃないかと思うんですが、うーん、そういうのが全然無くて、仕事内容もちょっと不明で、こちらから聞けばポロポロと後出しで情報が出てきたりはするんですけど、それも要領を得なくて、もちろんこちとら無職ですしね、紹介してもらえるなら普通の就職活動よりハードル低いし、紹介ならわたしの病気も理解してもらえてのことだろうし、こんなにいいチャンスはないと思って真剣に聞いたんですが、申し訳無いけどどんどん謎が増えていく感もあり、会社にどこまで話を通しての紹介なのかも疑問に思い、委細面談というつもりなのかなと思ったとこ

ろで、ものすごく基本的な条件が最後にぽろっと出て、「……それを最初に言ってくれてれば」と思いながらお断りしたのでした。お話を頂いてから数日、悩みに悩みまくって具合悪くなってたくらいだったので。期待や夢を描いたりしましたし、働く自分を想像したり将来のことを考えたりですね。

とても残念でした。紹介というのがすごく有り難くて、働くってまず既往歴、服薬、通院を隠すところから始まりますから、それをしなくていいなんて最高の職場には、ほぼ巡り会えないですしね。

母親にも話したんですけど、母親は当たり前ですが働いてほしそうでしたね。「いつまでも働かないままではいられないじゃない」「長期の仕事をするなと言われたのは前のことでしょ?もう時間が経ってるんだから」などと言われました。でも結局、最後に出てきた条件を聞いて「……だめだね」と諦めていましたが。

精神科のほうに話したら、やっぱり最後の条件がねえ、ということでした。あとは、わたしが「母親は明らかに働いてほしそうで、働かない言い訳を探してると思われていそうで苦しい」という話をしたところ、「誰がどう思ってるっていうのは関係なくて、杏紗さんがやりたいなら働けばいい。そうじゃないなら、今の生活を続けることに問題はない」みたいなことを言われました。

昨年の暮れからずっと混合状態が続いて、明日や来週がどうなっているか全く自信がないので、母親には「混合状態が落ち着いたら何か探そうと思う」とは言ったんですが、返ってくる言葉はなくて、やっぱり「こいつ働かない言い訳を探してる。どうせ次は○○が〜だから、って言うんでしょ」と思われてるんだろうなあと思いながら、部屋に戻りました。

(紹介の話にはフェイクを入れています)

脚本が消えた話。

バカバカしい推理ミステリーを脚本形式で書いていて、ちまちまと酔狂な友人に送っていたのですが、わたしのおポンチで(Cいくえ○綾)ぶっ飛びまして、真夜中にうんぎゃああああと心で叫びながら冷静に復旧できないか試していました。無理でしたけど。何が悲しいって、事件の描写からラストまで書き上げて、あとは友人に送るだけと思ってチョロっとやったことが全ての元凶に……LINEで『たびにでます』と呟いたあと、スマホにWordアプリをインストールして小説形式に書き直しているところです。

脚本は地の文がないため速く書けますがやっぱり小説は遅いですね。でも脚本で心情を描くのは難しいですね。次に書こうと思っている話は最初から小説で書くつもりです。あーあ。

これはけっこう昔からのわたしのテーマなのですが、なぜ男と女がくっつくんでしょうか。いや分かってますよ、男と女じゃないと子供が産まれませんからね。そういう話じゃなくて、だって産まれてからずっと同性と友達なわけじゃないですか。親友なんかも同性でしょ。それがなんで急に異性といたがるのか、だから前述の通り子孫を残すためですけど、なんかあからさますぎませんかね。それまでは同性同士でつるんでて、いざ性的に成熟したら、男を女を求めてつがいになって子孫を増やしていくって、結局、人間も動物なんだ、遺伝子に操られているんだ、みたいな気持ちがですね、わたしのなかにずっと強くあるんですよ。

なぜ人が人を選んで愛する時に、それが自動的に異性になるのか(一部ならない人は昔からいますが)。誰かを愛したいと思った時、すでにイメージの中に異性がいるのはおかしいと思うんですよ。生きている全ての人から、自分の愛する人を見つけたいなら、そこに異性とか同性とかの縛りはないはずです。

二十歳くらいからこう思っていまして、いまホットな(古い表現)LGBTとは違うと思うんですけど。つまり人を見る時に、男だとか女だとか、そういう仕分けがないようにならないのかなあと思うわけです。でもまあ、男だから、女だから面白いということも多々あるんですよね。人間って難しいですね。

拍手コメント頂きまして、読書感想をということだったのですが、今回はおすすめの本ということで最後に書いていこうと思います。

幸田文の著作

幸田露伴の娘。世界で一番この作家さんが好きです。なかでも好きなのは小説でいうと、『黒い裾』『流れる』『きもの』と、スタンダードすぎるところですが、生活ということを基盤に、学ぶことがたくさんあります。

☆『生きてるだけで、愛』(本谷有希子)『プラナリア』(山本文緒)

この二作は、簡単に言うと「何でわたしのことが分かったの?」という驚きをもたらした小説です。『生きてる〜』のほうはメンタルを病んでる者の内面を、『プラナリア』のほうは身体の病を抱える若い女の子(読んだ時はわたしも若かったです)の内面を描いていて、あまりに自分と一致する描写が怖かったです。『プラナリア』は何となく買って、近くの飲食店でぱらぱらっと読み始めたのですが、途中から、何これ、こんなに自分に似た話を読んだことない、え?え?と戸惑いながら最後までそこで読んでいました。ダンボールで○○が送られてくるエピソード、丸々わたしと同じでした。すごい変な感覚でした。『プラナリア』は短編集で、他の作品もすごく面白いのでぜひ。無職の過ごし方がすごくリアル。

夏目漱石の著作

もう全部好きですが、とにかく『明暗』、『こころ』。『こころ』で先生が言う台詞は人間の核心をついていますね。いつも自分を戒めていかなければと思う。『明暗』はもう、身悶えするくらい人間の厭なところを見れます。ウワァー(;´Д`)となり、そして、未完である。水村美苗さんの続編はあえて読んでいません。

長いですが本当におすすめ。

そんなところで終わろうと思います。

初めてのアレコレは優しく見守ってほしい

手続きの仕方が分からなくて今から怖いことがいくつもあります。

引っ越しに関するライフラインの一連。水道ガス電気など。ストーブの修理点検。ガスコンロが壊れたらどうすればいいのか。まあ便利な現代ですから、ネットで検索すれば正解は出てくるのでしょうけれども。

先日、初めて現金書留を出しました。封筒の糊づけの順番が分からなくて局員さんに聞きました。

初めてといえば就職した時に、ATMからの振込のやり方が分からなくて困りました。みんなあれをいつ習得するんですかね?わたしはそれまで振込なんてやったことなくて、初日だから付いてきてくれた先輩に「すみません、次はどこを押すんですか?」と聞いたら多分呆れられたんだと思うんですが教えてくれなくて、ヒヤヒヤしながら操作しました。あとはオートロックマンションの入り方が分からなくて、それも聞きましたけど先輩はわたしを相当なアホだと思ったと思います。でもそれまでの人生にオートロックマンションに住んでる知り合いがいなくて、みんな一軒家かアパートだったから、入り口に鍵がかかってるってことくらいは分かるけど、突破の仕方が分からなかったのです。

就職する前に色々なことを経験しておくべきですね。ネットでの航空券の予約だとか、レンタカーの借り方だとか。ホテルのチェックインチェックアウトの時間を知らなくて(我が家はほとんど旅行をしなかった)恥をかきました。

昔から『まだ経験していないけどいつか必ず来る、やり方の分からないもの』について怯えを持っていまして、(気持ち悪かったらごめんなさい)小学生の頃は『ブ○ジャーっていつからするんだろう、来年はしてるんだろうか』と悩んでいました。親戚の法事に出てお経を聞きながら、『次に来る時はもう生理になってるんだよね?トイレはどうするんだろう』と考えていた。まあ法事にはそれっきり出ていないのでこちらは全く杞憂でしたけども。あとは初めて手術を受けた時、目が覚めてあんまり痛いものだから母親に「これと出産とどっちが痛いの?」と聞いたら「さあ、手術したことないから分からない」と言われましたが、これも杞憂だった。あの頃は女性は100%出産すると思ってたから。

この経験を踏まえるとライフラインに関する不安あれこれも、実際その時になれば杞憂に終わるのかもしれませんね。

友人や後輩が転勤のある仕事に就いているので、あっちこっちと移動していますが、すごいなあと思う。立派だなあ。こちとら現金書留を出しただけで大騒ぎですから。

昔は「お金がなくて病院に行けない」と言う人に対して「何に無駄遣いしてるんだろう、バカだな」と思っていましたが、まさに今「お金がなくて病院に行けない」な人になってしまって、『無駄遣いをしなくても病院に行くお金がないのだ』ということがやっと分かりました。

それでもまあ、本当に本当に行かなければならない時は預金から引き出して行くとは思います。ただ、我慢すれば治るだろうと思う症状では受診できなくなってます。難病と精神科で年間かなり医療費を払っているので、これ以上は出せないというか。

未成年の頃から思っていますが、大病は裕福な人がすればいいのに。家が貧乏で子供が大病したら、もう誰も稼げないですよ。

スニーカー買いたいと前回書きましたが、まだ買えていません。いま履いているのは底が擦れすぎて平らになってるので、滑るんですよね。母が履かなくなった靴を貰うことが多くて、スニーカーじゃない靴はあるから、今季は見送りかなあ。母親は服も靴も買う人で、買ったけど着ない服とかもう着ない服とかがたくさんあるので、昨日もブラウス貰いました。気づくと上から下まで全部母親のお下がりだったりします。母親は時期によってスニーカーでもこれは春のスニーカー、これは夏のスニーカー、これは春のコート、秋のコート、と分けている人で、大ざっぱに『夏と冬』で一足/一着あればいいやというわたしとは違うんですよね。わたしも買いたいですけど、それは我慢できるレベルの『買いたい』なので、最近思うのは、服

は母の若い頃からの趣味なので、買える範囲なら買ったらいいよと、そう思うようになりました。グレンチェック、ヘリンボーン、タック……母は昔から用語を使って服の話をしていたので、貧乏でもできる範囲で楽しむべきだよなと、ただの散財と片付けるのは違うよなあと思うようになりました。

わたしは細かい浪費をするタイプです。どかっと買うんじゃなくて、百円とか五百円をちまちまちまちま重ねてけっこうな額になるタイプです。

貧乏がささやく

同級生や後輩が昇進していきますねえ。

嫉妬なんかないです。わたしには乗っていられなかった列車に乗り続けていることを、純粋に尊敬するだけです。

数少ない親友や友人の誕生日にはプレゼントを贈りますが、お店を見て「わあ、可愛い、似合いそう」と思ったものをいくつか買って、それなりのお値段になり、帰宅してラッピングされた数千円のピアスを見ながら、いいなあって、わたしもアクセサリー欲しいなあと、ふと思うことはあります。

プレゼント用に買うものって、自分用より遥かに高価だから、なんていうのかなあ、わたし自身はオモチャみたいな数百円のアクセサリーつけてて、でもわたしの財布からこの可愛くて高価なアクセサリーは買ったわけで、でもそれはわたしのものじゃなくて……

そんなこと思う自分の性根が悪いのか、貧乏が悪いのか。友情が足りないのか。

今年こそ1500円のスニーカー買いたい。いつも買おうとして手に取って、やっぱり棚に戻す。スニーカーないけど、外を歩く靴は今履いてるのがあるから。

庭先でイベント起きない

年末からかなり久々に激鬱に落ち、やっと二月で平常運転に戻ったかと思いきやまたも激鬱です。

ご飯が食べられないの久々にきました。木の芽時って本当なんですかね。

怖いのはここからガッと上がった時ですよね。また物を壊したり誰かを罵倒したりするのは嫌だ。

いま激鬱と書きましたけど、苛々も入ってるので混合状態かもしれないです。

思考の方向性が合わない人と会話すると、全然噛み合わなくてストレスがたまります。

何かポンと言われた時に、それが何に関係するのか、ひいてはこれから何を言いたいのか、一瞬で連想しますよね。その連想するものが全く同じな人であれば、ほぼ単語のみでも会話できるくらい話が早いんですけど、連想の方向性が違うと、こっちが予想してる話のジャンルと相手が言おうとしてる話のジャンルが違うので、確認作業が入ったりつっかえたり誤解したり、全然進まない。

もうお別れした友人ですが、どんなに省略しても通じる人がいて、はたから見ているとわたしたちの会話はお互いに一言二言を、相手を遮る速度でぶつけ合っているだけで、他人には何を言ってるのか全く分からなかったそうです。そこまで回転が重なると、喋っていて本当に楽しかったし、ラクでした。

イタイおばさんにはなりたくないけど、フリルとかレースとかリボンとかキャミソールワンピースとか、着られなくなったらアイデンティティを失う。

カッコイイ系に興味ないし、パンツスタイル嫌いだし、でもシワとシミと白髪だらけで、ピンクのペラペラのワンピース着てる人になったら困る。

四十歳が怖い。三十代はまだ言い訳できそうだけど、四十歳は中年だもん……

人生が勝手に進んでいく。ずっとお試しキャンペーンみたいな感覚で生きてきたのに、気づいたらゲームはどっしりと中盤に入ってた。

なのに持ち物もお金もなくて、庭先をうろうろしてる。

Everything had doneの英語力最低

先日、診察室で泣いてしまったんですけど、あの人前で激しく泣いた時の、途中でふっと「あ、もういいです」みたいに冷める瞬間て何なんでしょうね。かといっていきなり真顔で「すいませんもう泣いて慰めてのやりとりいいです」って言うのもなあ、とか思いながら、うつむいて考えている。どうやってこの場を切り上げようかなと。

一昨日は難病の通院に行ったんですけど、もう帰宅してから具合悪くて悪くて、どうにもならないですね。ご飯もムリ。明けて翌朝、カフェオレ飲んで薬飲んでまた病院に出発。お昼食べずメロンソーダ飲み飲み。

わたしは人生を怠けたのかなあと最近思う。

例えばボロボロのアパートに住んでいる人と(気分を害した方がいたらごめんなさい、でもわたしが住んでるのもそういうところです)、高層マンションに住んでいる人といるじゃないですか。その違いは何かなって考えるんです。

資本主義社会の貧富の差、というのは当たり前で、じゃあ現在貧乏になった人が貧乏になったのは、怠けていたからなのかなと、つまりわたしは怠けていたのかなと、だったらどこのタイミングで怠けたのかなあと考えて、遡っていくと、例えばわたしが入院手術を理由に会社を辞めなかったら、鬱で試用期間でクビにならなかったら、もっと頑張ってイビリに耐えていたら、鬱をうまくごまかして普通の人を装えていたら、今も正社員だったかもしれない。さらに遡っていくと、誰か高校生のわたしに、食べていける資格を取ることを薦めてくれる大人がいたらよかった。

「働いてお給料を貰い、そのお金で自分を自分で養って生きていく」ということを、恥ずかしながら学生のわたしは全然考えていませんでした。

言い訳としては、何度も起こる病気や入院で頭が(気持ちが)いっぱいいっぱいだった、両親の揉め事とそれぞれのメンタルのおかしさにやられて、進路とか志望校とか考える暇がなかった。特に高3の後半はめちゃくちゃで休むか保健室ばっかりだったし。

でもこういう人こそ食いっぱぐれない資格をとるべきだった。病気が再発して入院するとしても、そこで退職じゃなく休ませてくれて復職できる職場に勤められる資格、職場でいじめ等に遭っても次に転職しやすい資格を取るべきだった。

全てがもう遅すぎて、どうにもならないのですけど。

前の主治医に「休職させてもらいなさい」って何度も言われたけど、有給休暇があるのかも分からない職場で、休職なんて言えるわけない。前任者は結婚で退職してるし。

改革とか何か言ってるけど、三角形の下の方なんてこんなものじゃないですかね。

ネットの海外記事で読んだんですけど、救急救命士やってる人が、運ばれてきてどうやっても助からない患者に「私は死ぬの?」って必ず聞かれるけど、最初のうちは大丈夫ですよって答えてて、でもある時から考えを変えて、死ぬって伝えるようにしたら、患者の目には逆に安堵が見えたって書いていて、患者は死ぬ時に自分の人生には意味があったと思いたい、誰かに覚えていてほしい、許されたい(他にもあったと思うけど)という心の動きがあるそうです。

確かにわたしも死にかけた時に「わたしは大丈夫ですか?」「わたし死なない?」って聞いた記憶があって、看護師は手を握るだけで無言、ICUの医者は「死なない!」って言った。

誰かに覚えていてほしい、っていうのとは少し違うのかもしれないけど、前にも書いた通りやっぱり子供がいて孫がいて、死後も自分の一部がこの世に変わらず生き続けるとしたら、きっと少し安心できると思う。わたしがこの世界から消えても、完全にここからさよならするんじゃなくて、わたしの一部は別の身体の中でこの世界を生き続けているんだって思えれば、この世界から切り離される感じが薄まるかもしれないから。

許されたいっていうのは宗教的な感覚なんでしょうかね。それはわたしには分からなかったです。

「自分が病気であることが、自分で理解できない」という話を何度もしているのですが、先日主治医から「杏紗さん、そんな何回も手術して死にかけたことのある人なんて、全人類で考えて1%もいないよ」と言われました。

わたしの中の感覚では、全人類が未成年で発病、手術、投薬をくり返して生きているはずなんです。放射線治療も。だって病院に行かない生活なんて想像できないし、薬も注射もしなくて生きられるなんてあるわけない。あるわけない。誰も自分の人生しか生きたことはないから、それ以外の日常があるなんて分からない。

主治医の言うことが正しいのは分かってるんです、ただ、それは正しいということを知っているだけで、実感がない。

「わかんない」。

この一言に尽きます。

わかんないけど、通院はするし、服薬もする。

もう分かんないです、いろいろなことが。「あたし身体弱いから」って知り合った人に言われる時に、「わかんない」って脳が停止する。

いつも、誰にどこまで話していいのか無意識に計算している。わたしの病気に関する情報をどこまで誰に話してもいいのか。目の前のこの人にはどうしよう。偏見の目に晒されないように、今後の付き合いに支障のないように、交際範囲の中で矛盾が生じないように。

だから寄ってきた男の人とにこにこして話しながら、「この人、わたしが明日から精神科に入院するって知ったら態度変わるんだろうな」って考えている。

例のお見合いの時も考えたんですけど、わたしの抱えるマイナス点を、どの段階でどれだけ公開することがフェアなのかと考え始めると、もし相手が結婚相手を探しているなら早い段階で全て言うべきだと思うし、そんなつもりもないなら様子見でいればいいのだとは思う。

難病、手術歴、通院については言いやすい。というか、無職の理由を聞かれたら普段からこれを言うことにしている。問題は精神科の方です。あとは片親であること。超絶貧乏なこと。職歴が酷いこと。

まあ、結婚なんて高望みなことはいいです。あれは選ばれし民だけに起きるイベントです。

でもこの世のどこかに、いつかわたしと一緒にいてくれる人が、今この瞬間「定時で帰りたいなあ」とか言いながら生きていたらいいなとは思う。夢を見るのはタダだから。